Japanese
English
症例報告
好酸球性筋膜炎の2例
Two cases of eosinophilic fasciitis
原田 和俊
1
,
中澤 佳代子
1
,
古橋 正男
1
,
平本 哲夫
1
,
秋山 千恵
1
,
八坂 なみ
1
,
塚本 克彦
1
,
大竹 直人
1
,
島田 眞路
1
Kazutoshi HARADA
1
,
Kayoko NAKAZAWA
1
,
Masao FURUHASHI
1
,
Tetsuo HIRAMOTO
1
,
Chie AKIYAMA
1
,
Nami YASAKA
1
,
Katsuhiko TSUKAMOTO
1
,
Naoto OTAKE
1
,
Shinji SHIMADA
1
1山梨医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yamanashi Medical University
キーワード:
好酸球性筋膜炎
,
抗ss-DNA抗体
Keyword:
好酸球性筋膜炎
,
抗ss-DNA抗体
pp.427-430
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902555
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例1:18歳,女性.長時間の試験勉強後,右第4指が腫脹し前腕まで拡大.病理組織学的に筋膜の著しい肥厚,好酸球浸潤を認め,好酸球性筋膜炎と診断.プレドニゾロン50mgの内服により,症状の劇的な改善が見られた.症例2:70歳,男性.特に誘因なく両前腕,両下腿に浮腫と硬化が出現,急速に病変が拡大した.病理組織所見では筋膜の軽度の肥厚と皮下組織から筋組織にかけて線維化と炎症細胞浸潤を認め,好酸球性筋膜炎と診断.プレドニゾロン40mg内服により四肢の浮腫,皮膚の硬化は改善した.症例1は右上肢に限局した好酸球性筋膜炎で皮下型限局性強皮症との鑑別が必要であった.症例2は70歳と好酸球性筋膜炎の発症年齢としては高齢であった.また,どちらの症例も抗ss-DNA抗体が陽性であった.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.