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特集 悪性上皮系腫瘍
S-1とドセタキセルの併用療法が奏効した進行期乳房外Paget病の1例
Advanced Extramammary Paget’s Disease Responsive to a Combination Therapy with S-1 and Docetaxel
馬場 夏希
1
,
八代 浩
2
,
長谷川 義典
2
,
長谷川 稔
1
Natsuki BABA
1
,
Hiroshi YATSUSHIRO
2
,
Yoshinori HASEGAWA
2
,
Minoru HASEGAWA
1
1福井大学医学部医学科感覚運動医学講座,皮膚科学(主任:長谷川 稔教授)
2福井県済生会病院,皮膚科
キーワード:
進行期乳房外Paget病
,
S-1
,
ドセタキセル
,
放射線療法
,
高齢者
Keyword:
進行期乳房外Paget病
,
S-1
,
ドセタキセル
,
放射線療法
,
高齢者
pp.1499-1503
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001583
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78歳,男性。約3年前から外陰部に紅色局面があり,前医で加療を受けていたが改善しないため当院を紹介受診した。病理所見と,画像検査の両鼠径・左外腸骨リンパ節転移から進行期乳房外Paget病と診断した。S-1とドセタキセルの併用による治療を開始し,病変が縮小したため,原発巣の切除と全層植皮術および両鼠径・骨盤内リンパ節郭清術を施行した。術後も同様の化学療法を継続したが,右腸骨動脈領域のリンパ節転移が出現したため,放射線治療を併用し部分寛解を得た。進行期乳房外Paget病において,副作用の少ないS-1とドセタキセルの併用は術前術後を問わず高齢者でも使用しやすい化学療法と考えられた。
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