Japanese
English
治療
S-1+ドセタキセル療法が奏効した進行期乳房外Paget病の1例
A case of advanced extramammary Paget's disease successfully treated with S-1 and docetaxel combination chemotherapy
田畑 伸子
1
,
吉田 紗彩
1
Nobuko TABATA
1
,
Saya YOSHIDA
1
1仙台赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sendai Red Cross Hospital, Sendai, Japan
キーワード:
進行期乳房外Paget病
,
リンパ節転移
,
S-1+ドセタキセル療法
Keyword:
進行期乳房外Paget病
,
リンパ節転移
,
S-1+ドセタキセル療法
pp.365-369
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205365
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要約 70歳,男性.初診の4〜5年前から右鼠径部に不完全脱色素斑が出現した.病理組織検査で乳房外Paget病と診断し全摘した.理学所見と画像検査で転移なく,経過観察を行っていた.手術から11年後に右下肢の腫脹が出現し,PET-CT検査で鼠径部から頸部リンパ節に及ぶ広範なリンパ節転移が認められた.S-1+ドセタキセル療法を開始したところ,転移巣は縮小し,開始10クールまで部分寛解を保っている.S-1+ドセタキセル療法は,進行期乳房外Paget病に対して有効な治療法である.
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