Japanese
English
症例
転移性乳房外Paget病と乳癌の重複癌に対し術前術後のドセタキセル+トラスツズマブ併用療法が著効した1例
Metastatic extramammary Paget’s disease with concomitant breast cancer which showed remarkable response to pre-and post-operative chemotherapy with docetaxel plus trastuzumab
髙岡 真梨子
1
,
尾松 淳
1
,
中田 侑宏
1
,
淡路 健太郎
1
,
永井 幸司郎
1
,
三宅 知美
1
,
遠山 哲夫
1
,
宮川 卓也
1
,
山田 大資
1
,
丹羽 隆善
2
,
西岡 琴江
2
,
田辺 真彦
2
,
竹中 亮介
3
,
佐藤 伸一
1
Mariko TAKAOKA
1
,
Jun OMATSU
1
,
Yukihiro NAKATA
1
,
Kentaro AWAJI
1
,
Kojiro NAGAI
1
,
Tomomi MIYAKE
1
,
Tetsuo TOYAMA
1
,
Takuya MIYAGAWA
1
,
Daisuke YAMADA
1
,
Takayoshi NIWA
2
,
Kotoe NISHIOKA
2
,
Masahiko TANABE
2
,
Ryosuke TAKENAKA
3
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部附属病院,皮膚科(主任:佐藤伸一教授)
2同,乳腺・内分泌外科
3同,放射線科
キーワード:
乳房外Paget病
,
乳癌
,
HER2
,
ドセタキセル
,
トラスツズマブ
Keyword:
乳房外Paget病
,
乳癌
,
HER2
,
ドセタキセル
,
トラスツズマブ
pp.2175-2179
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003687
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59歳,女性。2年前に自覚した外陰部の紅斑が拡大し腫瘤が出現したため当科を紹介受診した。生検にて乳房外Paget病と診断した。右鼠径から傍大動脈領域の多発リンパ節転移と右乳癌を認めた。乳房外Paget病と右乳癌は,いずれもHER2強陽性であった。乳癌の術前化学療法としてのドセタキセル+トラスツズマブ併用療法と,骨盤,傍大動脈領域への放射線療法を行った後に乳癌と乳房外Paget病に対し手術を行った。右乳房,右鼠径部への術後放射線照射と,乳癌への術後ドセタキセル+トラスツズマブ併用療法を1年間施行後,転移性乳房外Paget病に対しドセタキセル単剤療法を行い,術後2年5カ月経過時点でも完全奏効を維持している。HER2強陽性の乳房外Paget病に対する術前術後のトラスツズマブを含む化学療法は有効であると考えられた。
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