Japanese
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特集 悪性上皮系腫瘍
ドセタキセル投与後の病状増悪に対しパクリタキセルで部分寛解した進行期乳房外Paget病の1例
Metastatic extramammary Paget’s disease responding to weekly paclitaxel as second line therapy
田尻下 明依
1
,
永井 幸司郎
1
,
岩間 美幸
1
,
大原 國章
1
,
吉野 公二
1
Mei TAJIRIKA
1
,
Kojiro NAGAI
1
,
Miyuki IWAMA
1
,
Kuniaki OHARA
1
,
Koji YOSHINO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院,皮膚腫瘍科(主任:吉野公二部長)
キーワード:
乳房外Paget病
,
化学療法
,
遠隔転移
,
パクリタキセル
,
ドセタキセル
,
second-line therapy
Keyword:
乳房外Paget病
,
化学療法
,
遠隔転移
,
パクリタキセル
,
ドセタキセル
,
second-line therapy
pp.337-340
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003814
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72歳,男性。陰囊びらんと鼠径リンパ節腫大を認め,鼠径リンパ節生検で乳房外Paget病と診断され当科を紹介受診した。画像検査で多発リンパ節転移を生じており,進行期乳房外Paget病と診断した。ドセタキセル80mg/bodyを3週間ごとに投与開始し,部分奏効が得られており投与継続していた。14カ月後リンパ節の再増大を認めたため,パクリタキセル75mg/bodyへ薬剤を変更し,2カ月後に部分奏効を得て,治療開始17カ月現在,寛解状態を維持している。ドセタキセルで病状増悪となった患者に対し,パクリタキセルがsecond-line therapyとして有効な可能性がある。
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