Japanese
English
症例
プレドニゾロンとシクロスポリン内服併用で加療した好酸球性筋膜炎の1例
Eosinophilic Fasciitis Treated with Oral Steroids and Cyclosporine
玉理 紗帆
1
,
水野 隼登
1
,
頼田 友里
1
,
栁瀬 哲至
1
,
永田 敬二
2
Saho TAMARI
1
,
Hayato MIZUNO
1
,
Yuri YORITA
1
,
Tetsuji YANASE
1
,
Keiji NAGATA
2
1広島市立安佐市民病院,皮膚科(主任:栁瀬哲至部長)
2ながた皮ふ科
キーワード:
好酸球性筋膜炎
,
シクロスポリン
Keyword:
好酸球性筋膜炎
,
シクロスポリン
pp.1405-1409
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001546
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46歳,男性。2カ月前より,四肢に浮腫性皮膚硬化を自覚した。血液検査で末梢血好酸球数の増多,アルドラーゼ値の上昇を認めた。造影CTでは両下肢の筋膜肥厚がみられ,病理組織では,血管・付属器周囲や筋膜を中心にリンパ球や好酸球を主体とする炎症細胞浸潤および筋膜の肥厚を認め,好酸球性筋膜炎と診断した。プレドニゾロン(PSL)25mg/日の内服を開始し症状改善がみられたが,PSLを漸減したところ再燃した。シクロスポリン100mgの内服を併用したところ,皮膚硬化は著明に改善し,手・足関節の屈曲制限も改善した。ステロイド内服のみでコントロール不良な症例にシクロスポリンの併用が選択肢となりうると考えた。
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