Japanese
English
症例
シクロスポリン内服が有効だった好酸球性膿疱性毛包炎の2例
Two Cases of Eosinophilic Pustular Folliculitis Successfully Treated with Cyclosporine
野村 和加奈
1
,
菅原 基史
1
,
坂井 博之
1
,
菅野 恭子
2
,
山本 明美
2
Wakana NOMURA
1
,
Motoshi SUGAWARA
1
,
Hiroyuki SAKAI
1
,
Kyoko KANNO
2
,
Akemi YAMAMOTO
2
1市立旭川病院,皮膚科(主任:坂井博之診療部長)
2旭川医科大学,皮膚科学教室(主任:山本明美教授)
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
シクロスポリン
,
インドメタシン耐性
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
シクロスポリン
,
インドメタシン耐性
pp.223-227
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000576
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症例1:40歳,女性。異汗性湿疹の診断で治療中に顔面に紅斑,膿疱が出現した。左頰および右足皮疹の病理組織像から好酸球性膿疱性毛包炎(EPF)と診断した。インドメタシンファルネシル内服の効果は不十分だったが,シクロスポリン内服を併用し改善した。症例2:52歳,女性。顔面,背部に環状紅斑と膿疱を認めた。皮膚生検でEPFと診断し,インドメタシンファルネシル,ミノサイクリン塩酸塩内服を行ったが無効だった。プレドニゾロン30mg内服で皮疹は速やかに消退したが減量で再燃した。シクロスポリン内服の併用で皮疹は再び消退し,ステロイド離脱が可能だった。難治性のEPFに対し,シクロスポリン内服は有効な治療の一つと考えた。
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