Japanese
English
症例
男性乳癌の1例
Male Breast Cancer
清水 知道
1
,
徳山 道生
1
,
山田 貴彦
1
,
近藤 章生
1
,
津田 万里
2
,
井上 雄介
3
,
馬渕 智生
1
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Takahiko YAMADA
1
,
Akio KONDOH
1
,
Banri TSUDA
2
,
Yuusuke INOUE
3
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
2同,外科学系乳腺内分泌外科
3藤沢湘南台病院,皮膚科
キーワード:
乳癌
,
男性
,
頻度
Keyword:
乳癌
,
男性
,
頻度
pp.1295-1298
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001504
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69歳,男性。10年以上前に左乳頭に1cm大の紅色結節が出現した。その後の変化はなかったが,1年前から徐々に増大した。乳癌を疑い部分生検を施行した。病理組織学的所見は真皮全層にN/C比の高い好塩基性の細胞が索状構造や胞巣構造を呈し浸潤性に増生していた。乳腺由来か付属器由来か判別がつかず,全摘生検を施行したところ,N/C比の高い腫瘍細胞が腺腔を形成しながら増生しており,HER2陽性の乳癌と診断した。乳腺外科で拡大切除とセンチネルリンパ節生検を施行予定となった。男性乳癌は発症頻度がまれではあるが,鑑別疾患として男性乳癌を考えた場合に,診断のため全摘生検を施行することは重要と考えられた。
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