Japanese
English
症例
盗血症候群,関節リウマチを伴い潰瘍治療に難渋した壊死性筋膜炎の1例
Retractory Skin Ulcer Following Necrotizing Fasciitis Associated with Steal Syndrome and Rheumatoid Arthritis
清水 知道
1
,
近藤 章生
1
,
冲津 成実
1
,
澤村 美穂
1
,
徳山 道生
1
,
山田 貴彦
1
,
馬渕 智生
1
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Akio KONDOH
1
,
Narumi OKITSU
1
,
Miho SAWAMURA
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Takahiko YAMADA
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
壊死性筋膜炎
,
透析アクセス関連盗血症候群
,
難治性皮膚潰瘍
Keyword:
壊死性筋膜炎
,
透析アクセス関連盗血症候群
,
難治性皮膚潰瘍
pp.1905-1908
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001692
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56歳,女性。既往に関節リウマチによる左手関節の変形や,糖尿病,慢性腎臓病による透析導入などがある。左前腕から左手背が広範に壊死し,抗菌薬点滴,創部処置,デブリードマン,植皮を繰り返したが左手背から環指の潰瘍が難治であった。盗血症候群,関節変形による末梢循環障害が難治の要因と考え,リポプロスタグランジンE1製剤を併用することで,約6カ月で上皮化し,指切断を免れた。治癒まで苦慮したが,患者のQOLの観点から保存的治療を選択することの重要性を再認識した。
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