Japanese
English
症例
当科を紹介受診した居住系高齢者施設の褥瘡患者2例
-―医療連携において受入病院が留意すべき褥瘡患者の家族要因の検討―
Pressure Ulcers Occurring in Two Nursing Home Residents:An Influence of Family Involvement for Medical Collaboration between Visit Treatment and Hospital Treatment
倉繁 祐太
1
,
清水 知道
1
,
徳山 道生
1
,
山田 貴彦
1
,
馬渕 智生
1
Yuta KURASHIGE
1
,
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Takahiko YAMADA
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
褥瘡
,
居住系高齢者施設
,
医療連携
,
往診医
,
病院
Keyword:
褥瘡
,
居住系高齢者施設
,
医療連携
,
往診医
,
病院
pp.1235-1238
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000873
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症例1:82歳,男性。症例2:85歳,女性。2例とも意思疎通が困難な居住系高齢者施設入居者で,仙骨部褥瘡の外科的治療を目的に往診医より当科を紹介され,短期入院によるポケット切開とデブリードマンを計画した。症例1は入居後1カ月で,家族の “患者への関心と褥瘡治療への理解” が高く,当科での治療を円滑に施行できた。一方,症例2は入居後6年以上経過しており,家族の “患者への関心と治療への理解” が低く,当科では十分な治療ができなかった。自験2例の経験から,居住系高齢者施設の褥瘡患者を病院で受け入れる場合,家族要因として患者への関心と治療への理解について十分評価したうえで治療を計画することが重要と考えた。
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