Japanese
English
症例
爪甲下の無色素性悪性黒色腫の1例
Subungual Amelanotic Melanoma
倉繁 祐太
1,2
,
清水 知道
2
,
徳山 道生
2
,
山田 貴彦
2
,
馬渕 智生
2
Yuta KURASHIGE
1,2
,
Tomomichi SHIMIZU
2
,
Michio TOKUYAMA
2
,
Takahiko YAMADA
2
,
Tomotaka MABUCHI
2
1TMGあさか医療センター,皮膚科
2東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
痂皮
,
出血
,
爪甲下
,
ダーモスコピー
,
無色素性悪性黒色腫
Keyword:
痂皮
,
出血
,
爪甲下
,
ダーモスコピー
,
無色素性悪性黒色腫
pp.276-278
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001226
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77歳,女性。左第1趾の爪甲下病変の精査目的に受診した。病変は11×7mm大で血性痂皮を付着し,爪甲は破壊されていた。鑑別診断として悪性黒色腫や有棘細胞癌などの悪性腫瘍を考え,爪甲と血性痂皮を除去して観察すると,表面に潰瘍形成を伴う淡紅色結節が露出し,ダーモスコピーでmilky red areasの所見を認めた。全切除生検の病理組織学的所見で大小不同を伴う腫瘍細胞の増殖がみられ,免疫組織化学染色でS-100蛋白とmelan-Aが陽性であったことから,無色素性悪性黒色腫と診断した。爪部に発生する腫瘍は出血や爪甲破壊を伴うことがあり,診断のために病変の詳細な観察が重要である。
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