Japanese
English
症例
炎症制御後の植皮術が有効であった下腿壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma Gangrenosum Successfully Treated with Skin Grafting after Regulating Inflammation
後藤 妙子
1
,
小暮 麻子
1
,
桒野 嘉弘
2
Taeko GOTO
1
,
Asako KOGURE
1
,
Yoshihiro KUWANO
2
1公立昭和病院,皮膚科
2帝京大学医学部附属溝口病院,皮膚科
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
植皮術
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
植皮術
pp.1283-1286
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001501
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80歳,女性。両踵部に血疱が出現し,潰瘍化した。病理組織所見では表皮下に著明な炎症細胞浸潤がみられた。臨床所見,経過,病理組織所見をあわせて壊疽性膿皮症と診断した。ステロイドの全身投与を行い炎症症状は改善するも広範囲の潰瘍病変が残り,ステロイド継続下に植皮術を行った。移植皮膚は問題なく生着した。広範囲の壊疽性膿皮症に対しては,免疫抑制療法を十分に行ったうえであれば,植皮術などの外科的治療も選択肢となり得ると考えられた。
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