Japanese
English
症例
慢性骨髄性白血病に併発した全身性強皮症の1例
Systemic Sclerosis Associated with Chronic Myelogenous Leukemia
椙村 有里子
1
,
牧 優貴
2
,
花村 拓哉
2
,
浅井 理玲
2
,
笹田 佳江
2
,
満間 照之
2
Yuriko SUGIMURA
1
,
Yuuki MAKI
2
,
Takuya HANAMURA
2
,
Rirei ASAI
2
,
Yoshie SASADA
2
,
Teruyuki MITSUMA
2
1国立病院機構名古屋医療センター,皮膚科(主任:清水 真医長)
2一宮市立市民病院,皮膚科
キーワード:
全身性強皮症
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
,
慢性骨髄性白血病
,
chronic myelogenous leukemia
Keyword:
全身性強皮症
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
,
慢性骨髄性白血病
,
chronic myelogenous leukemia
pp.1287-1290
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001502
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52歳,女性。46歳時に慢性骨髄性白血病(CML)と診断される。希望により無治療,経過観察されていたが,1年後より四肢の浮腫が出現し,続いて手指の硬化が始まり増悪してきたため,当科を受診した。手指腫脹,前腕の軽度の浮腫性硬化,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性,皮膚生検所見などより全身性強皮症(diffuse type)と診断した。当初CMLの治療は望んでいなかったが,話し合いの末,治療を開始した。その後より皮膚硬化の改善がみられ,またCMLの完全寛解後には抗体は陰性化した。このことから,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体が悪性腫瘍と強皮症発症との間に関連していた可能性が示唆された。
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