Japanese
English
症例
皮膚筋炎様の皮疹を呈した多中心性細網組織球症の1例
Multicentric Reticulohistiocytosis with Dermatomyositis-like Eruption
藤岡 茉生
1
,
米田 大介
1
,
兼古 理恵
1
,
長谷川 公範
2
,
村上 俊吾
3
,
猪熊 大輔
4
Mao FUJIOKA
1
,
Daisuke YONETA
1
,
Rie KANEKO
1
,
Kiminori HASEGAWA
2
,
Shungo MURAKAMI
3
,
Daisuke INOKUMA
4
1日鋼記念病院,皮膚科(主任:米田大介)
2同,リウマチ科
3同,内科
4室蘭なかじま皮膚科クリニック,院長,室蘭市
キーワード:
多中心性細網組織球症
,
皮膚筋炎
,
メトトレキサート
Keyword:
多中心性細網組織球症
,
皮膚筋炎
,
メトトレキサート
pp.1155-1158
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001461
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69歳,男性。4カ月前より顔面や頸部などの露光部に紅斑および丘疹,指背に紅色結節が出現した。近医を受診し,皮膚筋炎を疑われ当科を紹介受診した。病理組織像ですりガラス様の好酸性細胞質を有する組織球様細胞や多核巨細胞が浸潤しており,多中心性細網組織球症と診断した。関節痛もあり,プレドニゾロン30mg内服を開始した。その後の精査で中咽頭癌が発見された。現在は関節痛の悪化に対しメトトレキサートを追加し,症状の軽快が得られている。多中心性細網組織球症は典型的な皮膚結節性病変のほか,多彩な皮疹を呈することが報告されており,本疾患のように皮膚筋炎との鑑別を要することがある。
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