特集 手指の皮膚病
臨床例
多中心性細網組織球症
尾藤 三佳
1
,
服部 佐代子
,
小西 啓介
1京都市立病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
手指
,
鑑別診断
,
生検
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚疾患-手部
,
多中心性細網組織球症
,
皮膚結節
,
類上皮肉芽腫
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Fingers
,
Hand Dermatoses
,
Leg Dermatoses
,
Prednisolone
pp.977-980
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019650
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<症例のポイント>初診の約1ヵ月前より両側手指に腫脹が出現した。全身倦怠感とともに四肢に浮腫が出現。その後、両側の手指、手背に自覚症状のない紅色の小結節が出現した。両側下腿の浮腫の増悪とともに、膝・肘関節を中心とした関節痛を認めた。下腿と手背より皮膚生検を施行し、真皮浅層から皮下脂肪織にかけて、すりガラス様・好酸性の細胞質をもつ組織球および多核巨細胞がみられ、多中心性細網組織球症(multicentric reticulohistiocytosis、以下、MRH)と診断した。
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