Japanese
English
症例
Sjögren症候群に合併した多中心性細網組織球症の1例
Multicentric Reticulohistiocytosis Accompanied by Sjögren Syndrome
長澤 有祐
1
,
小松 成綱
2
,
高橋 千晶
2
,
飯沼 晋
1
,
橋本 喜夫
2
,
山本 明美
1
Yusuke NAGASAWA
1
,
Shigetsuna KOMATSU
2
,
Chiaki TAKAHASHI
2
,
Shin IINUMA
1
,
Yoshio HASHIMOTO
2
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
2旭川厚生病院,皮膚科
キーワード:
多中心性細網組織球症
,
Sjögren症候群
,
インターロイキン6
,
プレドニゾロン
,
メトトレキサート
Keyword:
多中心性細網組織球症
,
Sjögren症候群
,
インターロイキン6
,
プレドニゾロン
,
メトトレキサート
pp.501-504
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001901
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
62歳,女性。初診の10年前から肩関節,膝関節を中心に多関節痛が出現した。抗SS-A抗体陽性,眼所見および唾液腺生検の結果からSjögren症候群と診断された。多関節痛はSjögren症候群に伴うものとしてプレドニゾロンの少量内服を継続されていた。初診の1年前から爪囲,指尖部などに淡紅色丘疹が出現し,皮膚科を受診した。皮疹出現と同時期から多関節痛が悪化していた。皮膚生検の所見より,多中心性細網組織球症と診断し,プレドニゾロン増量およびメトトレキサート内服で皮疹,多関節痛は改善した。多中心性細網組織球症とSjögren症候群との合併例において,確立された治療法はない。過去の報告例を参考にし,皮疹や関節炎を指標とした治療が重要である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.