Japanese
English
症例報告
多中心性細網組織球症の1例
A case of multicentric reticulohistiocytosis
壷井 聡史
1
,
小林 紘子
1
,
森本 謙一
1
,
米原 修治
2
,
壷井 ひとみ
3
Satoshi TSUBOI
1
,
Hiroko KOBAYASHI
1
,
Kenichi MORIMOTO
1
,
Syuuji YONEHARA
2
,
Hitomi TSUBOI
3
1JA尾道総合病院皮膚科
2JA尾道総合病院検査部
3ひとみスキンクリニック
1Division of Dermatology, Onomichi Kosei General Hospital, Onomichi, Japan
2Clinical laboratory department, Onomichi Kosei General Hospital, Onomichi, Japan
3Hitomi Skin clinic, Mihara, Japan
キーワード:
多中心性細網組織球症
,
関節リウマチ
,
関節炎
Keyword:
多中心性細網組織球症
,
関節リウマチ
,
関節炎
pp.509-514
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204484
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要約 69歳,男性.初診の数年前より四肢に関節痛があり,整形外科で加療されていた.初診の半年前より体幹,四肢に自覚症状のない中心臍窩を伴う紅色丘疹が生じ,近医皮膚科にてステロイド外用や光線治療などさまざまな治療を受けたが改善しないため,当科を紹介され受診した.皮膚生検にて,真皮内に多数の組織球からなる肉芽腫を認めた.関節痛と病理組織検査結果から多中心性細網組織球症と診断した.ステロイド,メトトレキサート内服により皮疹,関節痛ともに著明に改善した.自験例のように通常皮膚色から茶褐色の硬い丘疹を散在性に認める場合は関節所見などの問診や生検を行い多中心性細網組織球症を疑って診断を進める必要があると考える.
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