Japanese
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特集 血管炎・血行障害
血管性浮腫で発症した癌関連血管炎の1例
Cancer-associated Vasculitis with Angioedema as an Initial Manifestation
大倉 正寛
1
,
梅林 芳弘
1
Masahiro OKURA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
血管性浮腫
,
血管炎
,
肺癌
Keyword:
血管性浮腫
,
血管炎
,
肺癌
pp.469-472
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001301
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68歳,男性。3カ月前より,口唇,下腹部から陰部,四肢に突然腫脹が出現し,3日前後で自然に消退することを繰り返していた。初診日は,数時間前から右手が腫脹して受診した。血管性浮腫と診断したが,同時に下腿に散在する紫斑を認め,生検にて壊死性血管炎(白血球破砕性血管炎)の所見を認めた。抗ヒスタミン薬とステロイドの投与で皮疹は軽快した。経過中,胸部CTと経気管支肺生検で肺の扁平上皮癌が見出され,癌関連血管炎と考えた。自験例は血管性浮腫で発症したという点で示唆に富む症例であった。
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