増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療
感染症・炎症・浮腫
遺伝性血管性浮腫
多田 紘恵
1
,
近松 一朗
1
1群馬大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
C1-INH
,
血清補体価C4
,
血管性浮腫
,
ブラジキニン
,
ベリナートP®
Keyword:
C1-INH
,
血清補体価C4
,
血管性浮腫
,
ブラジキニン
,
ベリナートP®
pp.220-223
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202055
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当直医へのコール
●突然の皮下浮腫,粘膜下浮腫により救急外来を受診する。膨疹(蕁麻疹)を伴わない場合が多い。
●粘膜下浮腫としての喉頭浮腫(ただし,3歳以下は稀)とそれに伴う気道狭窄の疑いで,耳鼻咽喉科としての救急対応が迫られる。
●好発年齢は10〜20歳台に多いといわれているが,発症年齢はさまざまである。
●精神的ストレス,外傷や抜歯,過労などの肉体的ストレス,妊娠なども契機となる。
●炎症性喉頭浮腫に対しての抗菌薬や,アレルギー性血管性浮腫に対しての抗ヒスタミン薬,グルココルチコイド,エピネフリンといった急性期治療にもかかわらず,発症後24時間は増悪傾向を認める。
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