発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005008571
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26歳女.両手背,足背に浮腫が出現し,掻痒感を伴っていた.末梢血で白血球数は正常であったが,分画で好酸球が44%と著明に増加していた.血清学的検査ではIgM 388mg/dl,IgE 306IU/mlと軽度増加しており,抗核抗体320倍,血清補体価正常,CRP正常であった.血清血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を測定したところ,280pg/mlであった.皮膚生検病理所見で,真皮の浮腫と血管周囲に軽度のリンパ球や好酸球の浸潤を認めた.好酸球性血管性浮腫と診断し,抗アレルギー薬epinastine 20mg/日内服を開始した.その結果,症状および好酸球数は次第に改善し,1ヵ月で浮腫は消失した.血清VEGFは377pg/mlとなり,1年経過して再発はない
©Nankodo Co., Ltd., 2004