Japanese
English
症例報告
血管性浮腫様病変の病理組織学的検討を行った蕁麻疹様血管炎の1例
A case of urticarical vasculitis with histopathological study of angioedema-like lesions
橋本 安希
1
,
永瀬 浩太郎
1
,
米倉 直美
1
,
白井 礼子
1
,
井上 卓也
1
,
成澤 寛
1
Aki HASHIMOTO
1
,
Kotaro NAGASE
1
,
Naomi YONEKURA
1
,
Reiko SHIRAI
1
,
Takuya IUNOUE
1
,
Yutaka NARISAWA
1
1佐賀大学医学部内科学皮膚科
1Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University, Saga, Japan
キーワード:
蕁麻疹様血管炎
,
血管性浮腫
Keyword:
蕁麻疹様血管炎
,
血管性浮腫
pp.23-28
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205925
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 48歳男性.2日前より発熱と,体幹および四肢の浮腫性紅斑,下顎の腫脹,紅斑が出現・持続し,当科を受診した.血液検査では炎症反応高値および赤沈の亢進がみられ,尿検査にて尿蛋白(2+),尿潜血(2+)と尿所見異常を伴っていた.体幹の浮腫性紅斑および血管性浮腫を疑わせる著明な下顎の腫脹それぞれからの皮膚生検を行ったところ,いずれも白血球破砕性血管炎の所見が得られた.臨床所見および病理組織学的所見より血管性浮腫様病変を伴った蕁麻疹様血管炎と診断した.ステロイドハーフパルス療法とステロイド内服を行い,皮膚所見および血液検査所見,尿所見はいずれも軽快した.蕁麻疹様血管炎患者に生じた蕁麻疹様病変と血管浮腫様病変よりそれぞれ血管炎の所見が得られた.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.