Japanese
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特集 血管炎・血行障害
直接経口抗凝固薬が夏期再燃抑制に有効であったリベド血管症の1例
Livedo Vasculopathy in which a Direct Oral Anticoagulant was Effective in Suppressing the Relapse During Summer Seasons
武田 芳樹
1
,
西川 哲史
1
,
平山 真帆
1
,
川内 康弘
1
Yoshiki TAKEDA
1
,
Tetsushi NISHIKAWA
1
,
Maho HIRAYAMA
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
キーワード:
直接経口抗凝固薬
,
リベド血管症
,
第Ⅹa因子阻害薬
,
エドキサバントシル酸塩
Keyword:
直接経口抗凝固薬
,
リベド血管症
,
第Ⅹa因子阻害薬
,
エドキサバントシル酸塩
pp.465-468
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001300
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58歳,女性。数年前から両下肢に網状皮斑が出現し,夏期に増悪,潰瘍化していた。2014年3月頃から右下腿伸側に紅斑があり,やがて潰瘍化してきたため当科を受診した。初診時両下腿の網状皮斑と,右下腿伸側に発赤を伴う壊死性潰瘍がみられた。病理組織像にて真皮から皮下脂肪内にかけて,壊死性血管炎を伴わない小血管内腔の血栓形成,血管壁の硝子化と血管周囲リンパ球浸潤があり,リベド血管症と診断した。ワルファリンカリウム投与では夏期の症状再燃を抑制できず,エドキサバントシル酸塩に変更したところ再燃がほぼ完全に抑制された。難治性のリベド血管症ではエドキサバントシル酸塩が新たな治療選択肢になり得ると考えられた。
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