特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第4章 膠原病・リウマチ・アレルギー
蕁麻疹と血管性浮腫
福永 淳
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野
キーワード:
蕁麻疹
,
病型分類
,
血管性浮腫
,
遺伝性血管性浮腫
,
C1インヒビター
Keyword:
蕁麻疹
,
病型分類
,
血管性浮腫
,
遺伝性血管性浮腫
,
C1インヒビター
pp.482-485
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_482
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Summary
・蕁麻疹は誘因なく自発的に皮疹が出現する「特発性蕁麻疹」と特定の負荷により誘発される「刺激誘発型の蕁麻疹」に分類でき,治療アプローチが異なるため病型分類が診療において重要である.
・「特発性蕁麻疹」に含まれる急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹の境界点は6週間である.
・血管性浮腫は治療対策の観点からブラジキニンやヒスタミンなどのメディエーターに着目した分類が実用的である.
・血管性浮腫のなかでも遺伝性血管性浮腫は喉頭浮腫など時に致死的な経過をとるため,他の血管性浮腫との鑑別が非常に重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020