Japanese
English
症例
重症膵炎に合併した皮下結節性脂肪壊死症の1例
Subcutaneous Nodular Fat Necrosis Associated with Severe Pancreatitis
遠藤 恵
1
,
磯田 祐士
1
,
堀内 義仁
1
Megumi ENDO
1
,
Yuji ISODA
1
,
Yoshihito HORIUCHI
1
1横浜市立市民病院,皮膚科(主任:堀内義仁部長)
キーワード:
皮下結節性脂肪壊死症
,
膵炎
,
皮下結節
,
有痛性紅斑
Keyword:
皮下結節性脂肪壊死症
,
膵炎
,
皮下結節
,
有痛性紅斑
pp.365-368
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001264
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55歳,男性。アルコール性急性膵炎にて当院消化器内科に入院した。画像,血液検査所見から重症膵炎として加療されていた。入院1週間後頃より下腿の紅斑があり,当科を紹介受診した。両下腿足関節周囲中心に拇指頭大までの圧痛を伴う皮下結節が多発し,上肢にも散在していた。病理組織検査にて皮下結節性脂肪壊死症と診断した。膵管ステント留置後,膵逸脱酵素改善とともに皮疹も自然消退した。過去にも急性膵炎で入院加療歴があったが,膵逸脱酵素が著明に上昇した今回の入院でのみ皮疹が出現しており,重症膵炎のデルマドロームとなることが示唆された。
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