Japanese
English
症例
先天性色素性母斑の剃毛により発症したRecurrent Nevus
Recurrent Nevus Arising on Congenital Melanocytic Nevus after Shaving
山城 奈々
1
,
加藤 雪彦
1
,
安齋 眞一
2
,
梅林 芳弘
1
Nana YAMASHIRO
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Shinichi ANSAI
2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科
キーワード:
recurrent nevus
,
先天性色素性母斑
Keyword:
recurrent nevus
,
先天性色素性母斑
pp.369-372
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001265
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69歳,男性。生来ある右大腿の有毛性の色素斑を剃刀で剃毛した後,色素斑の一部が隆起してきた。右大腿に43×30mm大の黒色局面があり,そのなかに18×20mm大の黒色~淡紅色調の結節があった。組織学的に表皮内に多数のメラノサイトが孤立性ないし胞巣を形成しつつ増殖し,表皮上層から角層にまで及んでいた。メラノサイト胞巣には著明な大小不同があり,メラノサイトの異型性も認められた。真皮上層は線維化が顕著であり,真皮中~下層では腫瘍細胞がシート状に増殖し,最深部では小型化していた。有毛性の先天性色素性母斑の剃毛をきっかけに発症したrecurrent nevusの報告はまれと考え報告した。
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