Japanese
English
症例
Acral Persistent Papular Mucinosisの1例
Acral Persistent Papular Mucinosis
沼田 夏希
1
,
前田 進太郎
1
,
松下 貴史
1
,
濱口 儒人
1
,
竹原 和彦
1
Natsuki NUMATA
1
,
Shintaro MAEDA
1
,
Takashi MATSUSHITA
1
,
Yasuhito HAMAGUCHI
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系,皮膚分子病態学(主任:竹原和彦教授)
キーワード:
acral persistent papular mucinosis
,
手背の丘疹
,
皮膚ムチン沈着症
Keyword:
acral persistent papular mucinosis
,
手背の丘疹
,
皮膚ムチン沈着症
pp.357-360
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001262
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53歳,女性。5年前より両手背に自覚症状のない丘疹が出現した。3年前に近医で皮膚生検が施行されるも診断には至らなかった。徐々に増数し,前腕にも拡大したため当科を受診した。初診時,両手背に5mm大までの黄白色丘疹が多発し,前腕にも少数みられた。病理組織では真皮浅層に膠原線維の変性,淡青色の細網状物質の沈着を認め,alcian blue染色陽性,コロイド鉄染色陽性であった。甲状腺機能障害はなく,M蛋白血症など基礎疾患は認めなかった。特徴的な臨床像とあわせて,皮膚ムチン沈着症のひとつであるacral persistent papular mucinosisと診断した。本疾患はまれであり,全身症状を伴わないが,長期の経過をたどり難治性である。
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