Japanese
English
症例報告
線状強皮症の1例
A case of linear scleroderma
吉田 智子
1
,
西本 正賢
1
,
高岩 堯
1
Tomoko YOSHIDA
1
,
Masayoshi NISHIMOTO
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical University
キーワード:
線状強皮症
,
免疫学的異常
Keyword:
線状強皮症
,
免疫学的異常
pp.432-434
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902556
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16歳,男性.アトピー性皮膚炎の合併あり.7歳の秋頃,左下腿の硬化性局面に気づく.翌年4月頃,心窩部左側にも同様疹が出現.8歳時に当科初診.斑状強皮症としてステロイド外用等にて加療.その後,年を経るにしたがって左下腿の皮膚硬化性局面が多発,拡大していった.徐々に左胸腹部,左下肢に皮疹が線状に配列するようになり,16歳時には定型的線状強皮症となった.罹患肢の萎縮,短縮あり.初診時の組織所見では,真皮全層にわたる膠原線維の膨化,増生がみられ,真皮浅層の血管,付属器周囲性に軽度の炎症細胞浸潤が認められた.年に1度抗核抗体,抗セントロメア抗体,抗ENA抗体,抗Scl−70抗体を測定したが,抗核抗体低倍陽性が経過中2回みられた他は明らかな免疫学的異常は認めなかった.
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