Japanese
English
特集 血管炎・血行障害
体幹および大腿に生じた炎症性局面型皮膚動脈炎の1例
Cutaneous Arteritis(Inflammatory Plaque Type)on the Trunk and Thighs
松本 幸男
1
,
竹内 そら
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
門野 岳史
1
,
後藤 隆子
2
Yukio MATSUMOTO
1
,
Sora TAKEUCHI
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Takako GOTOH
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科(主任:門野岳史教授)
2藤が丘南口クリニック
キーワード:
炎症性局面型
,
皮膚動脈炎
,
血管炎
,
血中抗カルジオリピン抗体
,
抗リン脂質抗体
Keyword:
炎症性局面型
,
皮膚動脈炎
,
血管炎
,
血中抗カルジオリピン抗体
,
抗リン脂質抗体
pp.457-460
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001298
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46歳,女性。30歳頃より大腿に褐色斑が出現し,徐々に背部にも拡大した。初診時には,背部および大腿に広範囲にわたって,辺縁が軽度浸潤を触れる比較的境界明瞭な不整形の褐色局面が多発していた。病理組織像では,真皮下層から皮下脂肪組織に血管炎像を呈した。以上から炎症性局面型の皮膚動脈炎と診断した。炎症性局面型は,皮膚動脈炎の亜型として比較的新しい概念である。過去の皮膚動脈炎症例の集計において,炎症性局面型は抗リン脂質抗体との関連が指摘された。自験例でも血中抗カルジオリピン抗体IgGが軽度上昇しており,炎症性局面型との関与が推測された。
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