Japanese
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特集 水疱症・膿疱症
生物学的製剤使用中の尋常性乾癬に落葉状天疱瘡を発症した1例
Pemphigus Foliaceus in a Patient with Psoriasis Vulgaris During the Administration of Biological Products
綾野 悠加
1
,
細川 洋一郎
1
,
濱田 利久
1
,
池田 政身
1
Yuka AYANO
1
,
Yoichiro HOSOKAWA
1
,
Toshihisa HAMADA
1
,
Masami IKEDA
1
1高松赤十字病院,皮膚科(主任:池田政身部長)
キーワード:
尋常性乾癬
,
落葉状天疱瘡
,
生物学的製剤
Keyword:
尋常性乾癬
,
落葉状天疱瘡
,
生物学的製剤
pp.149-153
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001198
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60歳,女性。40年前より尋常性乾癬があり外用療法,光線療法,シクロスポリン内服などを行うも難治であった。セクキヌマブ投与を開始したところ皮疹は完全に消退した。セクキヌマブ開始7カ月後より紅斑やびらんが出現した。血清中抗デスモグレイン1抗体が187.7U/mlと高値であり,蛍光抗体直接法の所見とあわせて落葉状天疱瘡と診断した。セクキヌマブを中止しプレドニゾロン30mg/日より治療を開始し,落葉状天疱瘡の皮疹は消退した。しかし,その後乾癬の皮疹が再燃したため6mg/日まで減量した時点でセクキヌマブを再開し,皮疹は軽快している。乾癬に合併する自己免疫性水疱症において,天疱瘡との合併報告は希少である。
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