Japanese
English
特集 水疱症・膿疱症
小児水疱性類天疱瘡の1例
Bullous Pemphigoid in Childhood
中村 文香
1
,
兼本 洋介
1
,
藤井 翔太郎
1
,
小川 聡
1
,
鷲尾 健
1
,
正木 太朗
1
,
堀 雅之
2
,
立石 千晴
3
,
鶴田 大輔
3
Ayaka NAKAMURA
1
,
Yosuke KANEMOTO
1
,
Shotaro FUJII
1
,
Satoshi OGAWA
1
,
Ken WASHIO
1
,
Tarou MASAKI
1
,
Masayuki HORI
2
,
Chiharu TATEISHI
3
,
Daisuke TSURUTA
3
1西神戸医療センター,皮膚科(主任:鷲尾 健部長代行)
2同,小児科
3大阪市立大学,皮膚科
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
小児
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
小児
pp.139-143
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001789
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5歳,女児。初診1カ月前より体幹に水疱が出現するようになった。初診時,両下腿や前腕に拇指頭大までの緊満性水疱や淡褐色の色素沈着,淡紅斑が散在していた。下腿の水疱の皮膚生検で表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法にて基底膜部にIgG,C3が線状に陽性であった。血清中の抗BP180抗体と抗BP180のNC16a部位リコンビナント蛋白を用いた免疫ブロット法で陽性を示し,水疱性類天疱瘡と診断した。ジアフェニルスルホンを0.7mg/kg/日で開始するも両足背に水疱新生が続くため,プレドニゾロン0.5mg/kg/日より開始し皮疹は消退した。小児における水疱性類天疱瘡は比較的予後良好とされ,プレドニゾロン内服が必要となる症例はまれである。
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