Japanese
English
症例
多発脳神経麻痺を合併した帯状疱疹の1例
Herpes Zoster Complicated by Multiple Cranial Neuropathy
小川 晋司
1
,
岩本 雄太郎
1
,
小見川 知佳
1
,
野老 翔雲
1
,
横関 博雄
1
Shinji OGAWA
1
,
Yutaro IWAMOTO
1
,
Chika OMIGAWA
1
,
Shouun TOKORO
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科,皮膚科学分野(主任:横関博雄教授)
キーワード:
帯状疱疹
,
多発脳神経麻痺
,
眼筋麻痺
,
高IgE症候群
Keyword:
帯状疱疹
,
多発脳神経麻痺
,
眼筋麻痺
,
高IgE症候群
pp.119-122
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001174
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
32歳,女性。左三叉神経第1枝領域の帯状疱疹にて入院した。アシクロビル750mg/日点滴を開始したが,左眼瞼下垂・散瞳・眼球運動障害,複視,左表情筋の筋力低下が出現し,髄液検査では細胞数増多と抗VZV抗体陽性を認めた。左動眼神経・外転神経・顔面神経麻痺を伴った帯状疱疹と診断し,アシクロビル1500mg/日とプレドニゾロン50mg/日を投与したところ,髄液所見は正常化し,脳神経症状も徐々に改善した。眼筋麻痺を伴う帯状疱疹で顔面神経麻痺を併発する症例はまれである。基礎疾患に高IgE症候群という原発性免疫不全症があり,重症化した原因と考えられた。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.