Japanese
English
症例報告
多発脳神経麻痺を合併した帯状疱疹の1例
A case of herpes zoster ophthalmicus with multiple cranial neuropathy
加藤 円香
1
,
田子 修
1
,
土岐 清香
1
,
永井 弥生
1
,
石川 治
1
Madoka KATO
1
,
Osamu TAGO
1
,
Sayaka TOKI
1
,
Yayoi NAGAI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Gunma University Graduate School of Medicine, Maebashi, Japan
キーワード:
帯状疱疹
,
多発脳神経麻痺
,
眼筋麻痺
,
顔面神経麻痺
Keyword:
帯状疱疹
,
多発脳神経麻痺
,
眼筋麻痺
,
顔面神経麻痺
pp.543-546
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103700
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要約
77歳,男性.近医にて右三叉神経の帯状疱疹を加療されていた.発症12日目に当科を紹介され受診した.初診時,眼瞼下垂,眼球運動障害,口角下垂がみられ,精査により動眼,滑車,外転神経麻痺による眼球運動障害,顔面神経麻痺の併発と診断した.アシクロビル点滴,プレドニゾロン40mg/日を内服し改善した.眼筋麻痺を伴う帯状疱疹では動眼神経が高率に侵されるが,これらの障害にさらに顔面神経麻痺を併発する例は稀である.顔面三叉神経第1枝領域の帯状疱疹の場合,眼筋麻痺や骨髄炎の可能性を念頭に置く必要がある.
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