症例
動眼神経麻痺を合併した帯状疱疹の1例
河崎 真理奈
1
,
宮崎 安洋
,
赤座 実穂
1JAとりで総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Aciclovir
,
Methylprednisolone
,
多剤併用療法
,
動眼神経疾患
,
糖尿病
,
帯状疱疹
,
肝炎-B型-慢性
,
パルス療法(薬物療法)
,
Entecavir
,
Sitagliptin
,
静脈内注入
Keyword:
Acyclovir
,
Sitagliptin Phosphate
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Therapy, Combination
,
Herpes Zoster
,
Infusions, Intravenous
,
Methylprednisolone
,
Oculomotor Nerve Diseases
,
Hepatitis B, Chronic
,
Pulse Therapy, Drug
,
Entecavir
pp.1452-1455
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373724
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65歳女。右前額部・上眼瞼・鼻根部の水疱を主訴とした。B型肝炎ウイルスキャリア、糖尿病の既往があり、右三叉神経第1枝領域帯状疱疹の診断でファムシクロビルを開始したが、内服後に嘔吐をきたし、第3病日に当科を受診した。入院後アシクロビル750mg/日を開始したが、第8病日より右眼瞼下垂、右眼球の内転・上転・下転障害が出現し、帯状疱疹に伴う右動眼神経麻痺と診断してステロイドパルス療法を開始したところ、麻痺は徐々に改善し、1ヵ月でほぼ正常まで回復した。また、経過中はエンテカビルとシダグリプチンリン酸塩水和物内服、スライディングスケールの併用により、肝機能・糖尿病の増悪やB型肝炎ウイルスの再活性化は認めなかった。
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