Japanese
English
症例
結節性紅斑を合併したdup(1)(q21q32)単一変異を伴う骨髄異形成症候群の1例
Myelodysplastic Syndrome Associated with Erythema Nodosum Having dup(1)(q21q32) as a Sole Cytogenetic Abnormality
二ツ谷 剛俊
1
,
和泉 勝彦
1
,
牛上 敢
1
,
藤井 俊樹
1
,
望月 隆
1
,
川端 浩
2
Taketoshi FUTATSUYA
1
,
Katsuhiko IZUMI
1
,
Tsuyoshi USHIGAMI
1
,
Toshiki FUJII
1
,
Takashi MOCHIZUKI
1
,
Hiroshi KAWABATA
2
1金沢医科大学,皮膚科(主任:望月 隆教授)
2同,血液・リウマチ膠原病科
キーワード:
結節性紅斑
,
骨髄異形成症候群
,
dup(1)(q21q32)
Keyword:
結節性紅斑
,
骨髄異形成症候群
,
dup(1)(q21q32)
pp.115-118
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001173
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24歳,女性。3カ月前より両側下腿に有痛性紅斑が出現し,精査・加療目的に当科を紹介受診した。初診時,両下腿に鶏卵大までの強い浸潤を触れる境界明瞭な有痛性紅斑を多数認めた。病理組織学的に,皮下組織小葉間隔壁性の好中球浸潤がみられ,結節性紅斑と診断した。また,白血球数減少と骨髄生検から骨髄異形成症候群(MDS)と診断した。過去の本邦報告例から,MDSに伴う結節性紅斑様皮疹は下肢のみでなく全身に皮疹を生じ,治療後も繰り返し皮疹が出現する傾向がみられた。これらの傾向が認められ,また皮疹の増悪時に白血球数の増加がみられない場合には,鑑別疾患としてMDSの存在を考慮するべきである。
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