Japanese
English
症例報告
麻痺性イレウスを合併した帯状疱疹
Herpes Zoster and Paralytic Ileus:A Case Report
中川 八重
1
,
小松 真理
2
,
只木 行啓
3
Yae NAKAGAWA
1
,
Mari KOMATSU
2
,
Takayoshi TADAKI
3
1公立刈田綜合病院皮膚科
2公立刈田綜合病院内科
3東北大学医学部皮膚科学数室
1Department of Dermatology, Katta Public Hospital
2Department of Internal Medicine, Katta Public Hospital
3Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
帯状疱疹
,
麻痺性イレウス
,
多発性骨髄腫
Keyword:
帯状疱疹
,
麻痺性イレウス
,
多発性骨髄腫
pp.1197-1199
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900232
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多発性骨髄腫の治療を受けている61歳,女性で,麻痺性イレウスと帯状疱疹(L1)がほぼ同時に発症した.アシクロビルの投与と,胃管吸引および補液の保存的治療により,皮疹はすみやかに痂皮化し,イレウス症状も消失した.帯状疱疹の病変が知覚神経のみならず脊髄側角の交感神経神経節にも及んで,麻痺性イレウスを伴ったと考えた.基礎疾患に伴う免疫能低下状態が両者の合併を引き起こしたものと思われた.
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