Japanese
English
特集 蕁麻疹・痒疹
歯科治療後にアナフィラキシーショックを生じ,ゼラチンアレルギーと診断した1例
Gelatin Allergy Causing Anaphylactic Shock after the Dental Treatment
塩味 達也
1
,
土橋 隼人
1
,
飯川 まどか
1
Tatsuya SHIOMI
1
,
Hayato TSUCHIHASHI
1
,
Madoka IIKAWA
1
1埼玉石心会病院,皮膚科(主任:飯川まどか科長)
キーワード:
ゼラチン
,
アナフィラキシーショック
,
プリックテスト
Keyword:
ゼラチン
,
アナフィラキシーショック
,
プリックテスト
pp.1955-1958
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001711
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22歳,女性。2017年8月,右下第3大臼歯の抜歯を施行した。その3カ月後に左下第3大臼歯を抜歯したところ,直後にアナフィラキシーショックを生じたため当科を紹介受診した。歯科治療経過から,原因物質として歯科用局所麻酔薬と止血用ゼラチン貼付剤(スポンゼル®)を疑った。ゼラチン特異的IgE抗体はClass 6,プリックテストの結果はゼラチン水溶液が陽性,局所麻酔薬が陰性であり,ゼラチンによるアナフィラキシーショックと診断した。抜歯により歯肉粘膜が障害されたことがゼラチンへの感作を助長する原因になった可能性があると考える。
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