膠原病・血管炎と私

昭和60年に東京女子医科大学を卒業後，直ちに肥田野　信先生が主宰されていた同大皮膚科に入局した。学生の間では非常に怖い先生で通っておられたが，入局前の説明会で教室の先生方からは「なかの人には優しいのよ」と伺い，その言葉で入局に踏み切ったように記憶している。しばらくして，この医局に入ったことは間違いなかったと強く思うようになった。先生は皮膚科全般にわたり造詣が深く，初診の第2ベシュライバー^※1として同席させていただいた折には，緊張がピークに達しながらも，先生が瞬時に診断され，流れるように治療まで進むその美しい過程に魅了された。「私も肥田野先生のような皮膚科医になりたい！」