Japanese
English
特集 血管炎・血行障害
再発性皮膚好酸球性血管炎の1例
Recurrent Cutaneous Eosinophilic Vasculitis
近藤 明里
1
,
石黒 直子
1
,
西野 彰
2
,
中島 亜矢子
2
,
川島 眞
1
Akari KONDO
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Akira NISHINO
2
,
Ayako NAKAJIMA
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:川島 眞教授)
2同,膠原病リウマチ痛風センター(主任:山中 寿教授)
キーワード:
血管炎
,
再発性皮膚好酸球性血管炎
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
Keyword:
血管炎
,
再発性皮膚好酸球性血管炎
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
pp.1703-1706
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001023
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30歳,男性。5カ月前より両下肢に強い瘙痒を伴う,浸潤を触れる径3cm前後の紫紅色斑と紅褐色斑が多発していた。生検像では,真皮全層の血管壁および内腔にフィブリンの析出,血管壁および周囲に好酸球の著明な浸潤を認めた。末梢血好酸球数は3210/μl,MPO/PR3-ANCAは陰性であった。喘息,内臓病変はなかった。プレドニゾロン30mg/日開始で改善したが,減量中強い瘙痒が再燃したため,シクロスポリン100mg/日を併用した。1年7カ月後現在で,プレドニゾロン5mg/日のみで経過良好である。過去の報告から,再発性皮膚好酸球性血管炎はプレドニゾロン減量により比較的容易に再発する特徴があり,シクロスポリン併用は補助療法となりうると考えた。
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