Japanese
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特集 肉芽腫症
肉芽腫性血管炎を伴ったサルコイドーシスの1例
Sarcoidosis with Granulomatous Vasculitis
近藤 明里
1
,
竹中 祐子
1
,
酒井 里菜
1
,
新井 菜月
1
,
久保 綾子
2
,
石黒 直子
1
Akari KONDO
1
,
Yuko TAKENAKA
1
,
Rina SAKAI
1
,
Nazuki ARAI
1
,
Ayako KUBO
2
,
Naoko ISHIGURO
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:石黒直子教授)
2同,呼吸器内科学教室(主任:多賀谷悦子教授)
キーワード:
サルコイドーシス
,
サルコイド血管炎
,
類上皮細胞肉芽腫
,
肉芽腫性血管炎
,
血管炎
Keyword:
サルコイドーシス
,
サルコイド血管炎
,
類上皮細胞肉芽腫
,
肉芽腫性血管炎
,
血管炎
pp.1601-1604
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001617
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65歳,女性。8年前より下腿に圧痛を伴う紅斑や潰瘍を繰り返していた。初診時,両下腿に拇指頭大までの浸潤を触れる紅斑局面が散在し,一部で潰瘍を伴っていた。生検像で脂肪組織に類上皮細胞肉芽腫を認めた。CTで肺門リンパ節の腫大,ガリウムシンチグラフィで肺への集積,縦隔・肺門部のリンパ節生検で類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシスと診断した。3カ月後に左下腿に紫紅色斑が新生した。再生検像では,真皮下層の血管壁に連続して類上皮細胞肉芽腫,血管壁に組織球の浸潤とフィブリンの析出がみられ,サルコイド血管炎と考えた。報告例のまとめから,潰瘍を伴った肉芽腫性血管炎では大型血管炎の併発が推測され,留意が必要と考えた。
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