Japanese
English
特集 膠原病
播種性血管内凝固症候群,肺塞栓,脾梗塞を合併した高齢者の成人Still病の1例
An Elderly Case of Adult-onset Still’s Disease with Disseminated Intravascular Coagulation,Pulmonary Embolism and Splenic Infarction
森 美穂
1
,
村松 正法
1
,
福原 祐衣
1
,
川内 康弘
1
Miho MORI
1
,
Masanori MURAMATSU
1
,
Yui FUKUHARA
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
キーワード:
成人Still病
,
播種性血管内凝固症候群
,
肺塞栓
,
脾梗塞
Keyword:
成人Still病
,
播種性血管内凝固症候群
,
肺塞栓
,
脾梗塞
pp.1859-1863
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001075
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78歳,男性。体幹の瘙痒を伴う皮疹を自覚し,前医を受診したが,難治であり,当科を紹介受診した。初診時,体幹にscratching dermatitis様皮疹を認めた。初診より12日後に,39°C台の発熱,著明な関節痛,全身倦怠感が出現し,急性期DICスコア4点であり,当科に入院した。全身造影CT検査で肺塞栓,脾梗塞を認めた。皮疹は非定型疹であり,厳密には診断基準を満たさないが,発熱,関節痛があり,フェリチン著明高値,抗核抗体およびリウマトイド因子が陰性であることより成人Still病と診断した。セミパルス療法で症状は改善した。成人Still病はmacrophage activation syndromeを伴うと重症化するとの報告があり,自験例においてもこの合併を疑った。
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