Japanese
English
症例報告
播種性血管内凝固症候群を合併したツツガムシ病の1例
A case of tsutsugamushi disease associated with disseminated intravascular coagulation
山田 和哉
1
,
田村 政昭
1
Kazuya YAMADA
1
,
Masaaki TAMURA
1
1利根中央病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tone Chuo Hospital, Numata, Japan
キーワード:
ツツガムシ病
,
播種性血管内凝固症候群
Keyword:
ツツガムシ病
,
播種性血管内凝固症候群
pp.450-452
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101678
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要約 81歳,男性.初診の数日前より全身倦怠感,食欲不振を自覚していた.外出時に,路上に倒れていたところを発見され,救急車にて当院へ搬送された.初診時,顔面,躯幹および四肢に小豆大までの淡紅色斑が播種し,右頸部には刺し口と思われる小指頭大の軽度落屑を付す浸潤性淡紅色斑がみられた.ツツガムシリケッチア抗体価陽性であり,ツツガムシ病と診断した.同時に播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併していた.塩酸ミノサイクリン,メシル酸ガベキサートなどを投与し,軽快した.ツツガムシ病はテトラサイクリン系抗生剤が著効するが,治療が遅れるとDICを併発し,致死的となる場合があり,注意が必要と思われる.
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