Japanese
English
特集 膠原病
膿疱を伴うPersistent Papules and Plaquesを呈した成人Still病の1例
Adult-onset Still’s Disease with Persistent Papules and Plaques and Pustules
中尾 将治
1
,
野村 佳弘
1
Masaharu NAKAO
1
,
Yoshihiro NOMURA
1
1富山市立富山市民病院,皮膚科(主任:野村佳弘部長)
キーワード:
成人Still病
,
persistent papules and plaques
,
非定型疹
,
膿疱
Keyword:
成人Still病
,
persistent papules and plaques
,
非定型疹
,
膿疱
pp.1853-1857
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001074
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
53歳,女性。1週間前から弛張熱,関節痛があり,体幹・四肢に瘙痒を伴う発疹が出現した。初診時,発熱とともに消長する紅斑と,瘙痒に一致した持続性の丘疹・紅斑性局面を認め,局面では膿疱を伴い,血液検査で好中球優位の白血球増多,フェリチン値の上昇,肝機能障害を示した。局面の生検像は,表皮上層の表皮細胞の個細胞壊死と角層下膿疱を示した。プレドニゾロン30mg/日の内服で症状は改善せず,ステロイドセミパルス療法により発熱,発疹は消退したが,著明な肝機能障害を認め,プレドニゾロンを50mg/日に増量して軽快した。非定型疹は成人Still病の早期診断に有用であり,ときとして膿疱を伴うことも念頭に置く必要がある。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.