Japanese
English
症例
ショック,播種性血管内凝固症候群を呈した日本紅斑熱の1例
Japanese spotted fever presenting with shock and disseminated intravascular coagulation
宮原 華子
1
,
小川 大貴
1
,
羽鳥 由夏
1
,
山田 延未
1
,
田口 詩路麻
1
,
梅田 開
2
,
柘植 駿一
2
,
小林 裕幸
2
Hanako MIYAHARA
1
,
Daiki OGAWA
1
,
Yuka HATORI
1
,
Enmi YAMADA
1
,
Shijima TAGUCHI
1
,
Kai UMEDA
2
,
Syunichi TSUGE
2
,
Hiroyuki KOBAYASHI
2
1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター,JA茨城県厚生連総合病院水戸協同病院,皮膚科(主任:田口詩路麻部長)
2同,総合診療科
キーワード:
日本紅斑熱
,
リケッチア症
,
ショック
,
播種性血管内凝固症候群
,
DIC
Keyword:
日本紅斑熱
,
リケッチア症
,
ショック
,
播種性血管内凝固症候群
,
DIC
pp.1153-1156
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004685
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72歳,女性。初診16日前に茨城県内で登山をした。6日前から倦怠感と全身の紅斑が出現した。初診時,手掌や足底を含む体幹・四肢に播種状の紅斑と紫斑を認め,右大腿内側に刺し口と思われる痂皮を認めた。血圧低下,血小板低下,播種性血管内凝固症候群を呈し,集中管理治療を要した。リケッチア症を疑いミノサイクリンの点滴加療を開始後,痂皮と全血でRickettsia japonica遺伝子が陽性で日本紅斑熱と診断した。点滴開始後も解熱せず,レボフロキサシン内服を追加したところ速やかに解熱した。リケッチア症を疑った場合,速やかにミノサイクリンの点滴投与を行い,難治例では早期からレボフロキサシン併用を考慮すべきである。
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