Japanese
English
症例
婦人科領域の悪性腫瘍に合併したSister Mary Joseph’s Noduleの2例
Two Cases of Sister Mary Joseph’s Nodule Associated with Gynecological Cancer
中村 華子
1
,
辻 香織
1
,
石井 賢太郎
1
,
須永 真司
1
,
足立 真
1
Hanako NAKAMURA
1
,
Kaori TSUJI
1
,
Kentaro ISHII
1
,
Shinji SUNAGA
1
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
キーワード:
Sister Mary Joseph’s Nodule
,
卵巣癌
,
子宮体癌
Keyword:
Sister Mary Joseph’s Nodule
,
卵巣癌
,
子宮体癌
pp.253-256
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000583
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症例1:54歳,女性。2週間前から,臍部のびらんを伴う結節に気づいた。近医を経て当科を紹介受診した。臍部に小指頭大の紫紅色のびらんを伴う結節を認め,皮膚生検で腺癌,腹部造影CTにて卵巣癌を認めた。症例2:73歳,女性。1カ月前より臍部の発赤と出血を伴う腫瘤に気づいた。臍部に10mm大の肉芽様結節を認め,病理組織学的に腺癌であった。子宮内膜組織診にて類内膜腺癌を認めた。両症例とも子宮体癌の転移によるSister Mary Joseph’s Nodule(SMJN)と診断した。SMJNは内臓悪性腫瘍の臍転移であり,原発巣診断の契機となることが少なくない。臍腫瘤をみた際は,SMJNの可能性も考慮する必要があると考えた。
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