Japanese
English
症例報告
水疱形成を主体とした色素性痒疹の1例
A case of vesicular prurigo pigmentosa
安藤 浩一
1
Ko-ichi ANDO
1
1名古屋第一赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nagoya First Red Cross Hospital
キーワード:
色素性痒疹
,
水疱形成
,
ミノサイクリン
,
絶食
,
飢餓
Keyword:
色素性痒疹
,
水疱形成
,
ミノサイクリン
,
絶食
,
飢餓
pp.702-703
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902283
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- Abstract 文献概要
22歳,女性.初診の10日前より左背部から左乳房にかけて小水疱が集簇性に,帯状を並んだ.皮疹出現8日前まで1週間ダイエットのため断食していた.他医にて帯状疱疹として加療されたが無効であった.その後,集簇性水疱は右乳房,腹部にも広がった.網目状の色素沈着を残しての治癒傾向を認めた.組織像では苔癬化反応を伴う表皮下水疱であった.水疱形成の著明な色素性痒疹と考えミノサイクリンを投与したところ10日後には略治した.
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