Japanese
English
特集 新規知見の乏しい皮膚疾患
臨床例
糖質制限と発汗の亢進が誘因と考えられた色素性痒疹
A case of prurigo pigmentosa considered to be induced by ketogenic diet and excessive sweating
下田 由莉江
1
,
水川 良子
1
Yurie Shimoda
1
,
Yoshiko Mizukawa
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University Faculty of Medicine
キーワード:
色素性痒疹
,
ダイエット
,
血中ケトン体
,
尿中ケトン体
,
糖質制限
,
発汗
Keyword:
色素性痒疹
,
ダイエット
,
血中ケトン体
,
尿中ケトン体
,
糖質制限
,
発汗
pp.778-781
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003488
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・糖質制限によるケトーシスに伴う色素性痒疹と考えた.
・皮疹と血中ケトン体,尿中ケトン体の推移がおおむね一致していた.
・自験例では皮疹が発汗部位に分布し,病理組織像では汗管周囲の軽度リンパ球浸潤がみられたことから,運動などによる発汗の亢進が誘因または悪化因子として関与した可能性が示唆された.
・ミノサイクリン内服はせず,生活習慣の改善によりケトーシスと皮疹が改善した.
(「症例のポイント」より)
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