Japanese
English
症例報告
色素性痒疹の2例
Two Cases of Prurigo Pigmentosa
大塚 勤
1
,
山蔭 明生
1
,
田村 多絵子
1
,
石川 英一
1
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Taeko TAMURA
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
色素性痒疹
,
苔癬化反応
,
組織学的色素失調
,
接触アレルギー
Keyword:
色素性痒疹
,
苔癬化反応
,
組織学的色素失調
,
接触アレルギー
pp.1215-1218
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901076
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色素性痒疹の2例を報告した.症例は26歳女性,17歳男性であり,項部・背部に瘙痒性紅色皮疹を繰り返して生じ,その後同部に粗大網目状色素沈着を呈した.一般検査上異常は見られず,鳥居の標準パッチテストはすべて陰性だった.組織学的に真皮上層に単核球細胞浸潤と組織学的色素失調,第2例ではそれに加えて表皮内にdyskeratotic cellがみられ,いずれも苔癬型組織反応に属していた.本症の病因・発生機序および治療について若干の文献的考察を行った.
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