Japanese
English
特集 生活習慣が関連する皮膚疾患
症例報告
中年男性に生じた色素性痒疹
Prurigo pigmentosa in a middle-aged man
西尾 麻由
1
,
石渕 隆広
1
,
石川 治
1
Mayu NISHIO
1
,
Takahiro ISHIBUCHI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1石井病院,皮膚科,伊勢崎市(主任:石川 治メディカルアドバイザー)
キーワード:
色素性痒疹
,
ケトーシス
,
ダイエット
Keyword:
色素性痒疹
,
ケトーシス
,
ダイエット
pp.1619-1622
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004189
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40歳台,男性。初診3日前より前頸部から前胸部に浮腫性紅斑が出現した。接触皮膚炎を疑いジフルプレドナート軟膏を外用したが,4日後の再診時に皮疹はさらに拡大していた。漿液性丘疹を伴う網状紅斑であることから色素性痒疹を疑い,炭水化物制限ダイエット中であることを確認した。臨床および病理学的所見から色素性痒疹と診断した。通常の食事を再開し経口ミノサイクリン100mg/日とジアフェニルスルホン50mg/日で治療を開始した。2週間後,皮疹は網状色素沈着を残して軽快した。内服中止後,再燃はない。近年生活習慣病における糖質制限ダイエットの有用性が注目されており,ダイエットにより誘発された色素性痒疹の報告が増えている。
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