超音波にて特徴的な構造を捉えた巨大なPoroid Hidradenoma，Solid-cystic Typeの1例

A Large Poroid Hidradenoma Solid-cystic Type for which Ultrasonography Could Image the Typical Shape

68歳，男性。2年前より左背部に皮下腫瘤が出現し，徐々に拡大した。超音波検査で10cm大の皮下囊胞と内部に充実性部分を認め，MRI検査で囊胞部はT1，T2強調画像ともに高信号，結節部分は低信号を呈した。全摘術を行ったところ，皮膚と連続性のない単房性囊胞状構造で，囊胞壁に複数の結節を認めた。腫瘍はporoid cellとcuticular cellで構成されていた。Poroid neoplasmsのなかでも特にその形態が画像に反映されやすいporoid hidradenoma，solid-cystic typeは，画像検査の有用性が高いと考えられる。