Japanese
English
症例
酒皶の治療中に突然Morbihan病を発症した1例
Morbihan Disease that Suddenly Developed During the Treatments for Rosacea
倉繁 祐太
1
,
徳山 道生
1
,
山田 貴彦
1
,
生駒 憲広
1
,
馬渕 智生
1
,
鳥飼 抄順
2
Yuta KURASHIGE
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Takahiko YAMADA
1
,
Norihiro IKOMA
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
,
Sayori TORIKAI
2
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
2あつぎ皮膚科,院長,厚木市
キーワード:
合併
,
顔面
,
酒皶
,
浮腫
,
Morbihan病
Keyword:
合併
,
顔面
,
酒皶
,
浮腫
,
Morbihan病
pp.563-566
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000686
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69歳,男性。約3年半前より両頰部に紅色丘疹が多発し,当科を紹介受診した。病理組織像で真皮浅層に類上皮細胞肉芽腫がみられ,酒皶と診断した。親水クリームとタクロリムス軟膏で外用加療したが,皮疹は改善と増悪を繰り返した。初診の4カ月後に下痢をきたし,胃腸薬の内服後に突然,眼瞼周囲に浮腫が出現した。特徴的な臨床所見から酒皶の晩期合併症であるMorbihan病と診断し,ミノサイクリン塩酸塩内服や親水クリーム外用などで加療した。12週間の治療経過で症状は軽度改善にとどまっている。酒皶からMorbihan病が発症する過程を記載した報告は少ないが,自験例の発症は急激であり,特徴的な経過であると考えた。
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